始末書は裁判の証拠として役立つ
始末書は裁判の証拠として役立つ
始末書の提出は、罪を犯したから罰を与えるということ以外に、もっと大事な効果があります。
後のトラブル防止と言う観点からお話しします。
始末書を取っておくと記録として残ります。
このことが大事です。
その為、万一、裁判になったときに事実の有無を示す重要な証拠にできます。
始末書がなければ、違反行為を証明する記録がないので、会社の立場は不利になります。
後から違反行為を立証するのは困難です。
何の処分もしていなければ、会社はその行為を知っていながら黙認していたと
みなされます。
違反行為を行った従業員を、後で解雇したら、従業員から解雇の無効を求めて訴えられ、状況証拠はあるにもかかわらず会社が事実を証明できなかったと言う例があります。
また、違反行為を行った従業員を、後で解雇したら、従業員から解雇の無効を求めて訴えられ、黙認されていたとして、従業員の言い分が通った(解雇無効と判断された)裁判例もたくさんあります。
違反行為はその場で始末書もしくは顛末書を書かせて保管しておくことが重要です。